LINE 公式アカウント 2026 年 10 月の料金改定とは?追加メッセージ値上げの内容・影響額の計算・通数を減らして成果を上げる対策

LINE 公式アカウント 2026 年 10 月の料金改定とは?追加メッセージ値上げの内容・影響額の計算・通数を減らして成果を上げる対策

野田 大介

この記事は、2020年に日本で6人しかいない初代 LINE Frontliner( LINE認定講師 )に選ばれた野田大介が執筆しています。

LINE 社発行の唯一の公式ビジネス活用ガイド本でもコラムを執筆し、非会員向け LINE 配信の特許を保有。EC 数百社の LINE 活用を支援してきた立場から、実測値を踏まえて解説します。執筆者プロフィール →

2026 年 10 月 1 日、LINE 公式アカウントの追加メッセージ料金が改定されます。配信量が増えるほど単価が下がる仕組みが無くなり、月 5 万通を超えて追加配信している企業は実質値上げ。改定の内容と影響額の計算方法、そして対策――一斉配信をやめて「 希望配信 」に変え、ID 連携に頼らずに分母を広げる方法――をまとめます。

2026 年 10 月 1 日、この改定が施行されました。本記事は施行後の内容に合わせて更新しています。

はじめに

「 送れば送るほど安くなる 」時代が終わる

2026 年 10 月 1 日、LINE 公式アカウントの追加メッセージ料金が改定されました。一言でいえば、配信量が増えるほど単価が下がる仕組みが無くなり、月 5 万通を超えて配信している企業は値上げになります。

EC で LINE を運用している企業の多くは、友だち全員に月数回の一斉配信をしています。友だち 10 万人に月 4 回送れば 40 万通( 追加メッセージ 37 万通 )。この「 全員に送る 」設計が、そのまま費用に跳ね返る改定です。

この記事では、改定の内容を LINE ヤフー社の発表にもとづいて整理したうえで、影響額の計算方法と、私たちが EC 支援の現場で実際にやっている「 通数を減らして成果を上げる 」対策をまとめます。

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改定の内容――追加メッセージが 2 段階に

変わるのは、スタンダードプランで無料分( 月 30,000 通 )を超えて送る「 追加メッセージ 」の単価です。

前提として、LINE 公式アカウントの料金プランは 3 つです。無料通数を超えて追加メッセージを送れるのはスタンダードプランだけなので、今回の改定( 価格改定 )で直接影響を受けるのもこのプランに限られます。

LINE 公式アカウントの料金プラン( 税別 )
プラン 月額固定費 無料メッセージ 追加メッセージ
コミュニケーション 0 円 200 通 送れない
ライト 5,000 円 5,000 通 送れない
スタンダード 15,000 円 30,000 通 送れる( 今回の改定対象 )

コミュニケーションとライトの 2 プランは、無料通数を使い切るとその月は配信できなくなります。単価改定そのものの影響は受けませんが、通数が足りずにスタンダードへ上げた時点で、改定後の単価が効いてきます。

追加メッセージ 1 通あたりの単価( 税別 )
月間の追加通数 改定前( 2026 年 9 月まで ) 改定後( 2026 年 10 月 1 日〜 )
〜 5 万通 3.0 円 3.0 円
( 20 万通まで一律 )
5 万通超 〜 10 万通 2.8 円
10 万通超 〜 20 万通 2.6 円
20 万通超 2.4 円〜( 段階的に低下 ) 2.5 円
※ LINE ヤフー for Business「 LINE 公式アカウント 追加メッセージ料金改定のお知らせ 」( 2026 年 2 月 )より。無料メッセージ通数( コミュニケーション 200 通/ライト 5,000 通/スタンダード 30,000 通 )と月額は変更なし。追加メッセージの上限設定は 359 万通に変更。

ポイントは 3 つです。

追加メッセージが月 5 万通以下( 配信総数で月 8 万通以下 )なら、費用は変わりません。

月 5 万通〜 20 万通の帯は、2.8 円・2.6 円だった単価が 3.0 円になるので実質値上げです。

20 万通超は 2.5 円に固定。改定前は 2.4 円以下まで下がっていたので、大量配信の企業ほど「 量のメリット 」が薄れます。

02

影響額を計算する

自社の影響を見るには、直近 3 か月の月間メッセージ数( 配信総数 )を LINE 公式アカウントの管理画面で確認し、下の表に当てはめてください。

月間の配信総数ごとの追加メッセージ料金( 税別・スタンダードプラン月額 15,000 円は含まない )
月間の配信総数 うち追加通数
( 無料 3 万通を除く )
改定前 改定後 差額/月 差額/年
5 万通 2 万通 60,000 円 60,000 円 ±0 ±0
10 万通 7 万通 206,000 円 210,000 円 +4,000 円 +48,000 円
20 万通 17 万通 472,000 円 510,000 円 +38,000 円 +456,000 円
30 万通 27 万通 718,000 円 775,000 円 +57,000 円 +684,000 円
50 万通 47 万通 1,198,000 円 1,275,000 円 +77,000 円 +924,000 円
※ 「 配信総数 」は LINE 公式アカウント管理画面の月間メッセージ数。無料 3 万通を超えた分が追加メッセージとして課金される。改定前は追加分を 5 万通まで 3.0 円、10 万通まで 2.8 円、20 万通まで 2.6 円、50 万通まで 2.4 円で計算。改定後は 20 万通まで 3.0 円、超過分 2.5 円。

差額そのものは月数万円ですが、本当の問題は金額ではありません。「 配信量を増やせば単価が下がる 」というインセンティブが消えたことで、友だち全員への一斉配信を前提にした運用が、構造的に割に合わなくなったのです。友だちが増えるほど、配信 1 回ごとの費用が比例して増えていきます。

03

対策は 1 つ――一斉配信をやめて「 希望配信 」に変える

料金改定への対策として「 配信頻度を減らす 」「 反応しない人を外す 」がよく挙がりますが、どちらも売上を削る方向の話です。私たちが現場で勧めているのは 1 つだけ。友だち全員への一斉配信をやめて、お客様が「 欲しい 」と意思表示した情報だけを送る「 希望配信 」に変えることです。やることは 2 つ――配信の精度を上げることと、希望配信の分母を広げること。

精度を上げる――欲しい人にだけ送る

再入荷のお知らせは、その商品の再入荷を待っている人にだけ。値下げのお知らせは、その商品をお気に入りに入れた人にだけ。カゴ落ちのリマインドは、カートに入れたまま離脱した人にだけ。こうした希望配信は1 通あたりの購入率が一斉配信の数倍になり、通数はそもそも少なくて済みます。

弊社クライアントのコスメ企業様は、全体配信を月 2 回に減らし、希望配信を月 4 回に切り替えた結果、同じ内容を全体配信した場合と比べて配信数を約 65% に抑制しました。配信の回数は増えているのに、通数は減っています。

友だち 10 万人の EC が月に使う通数のイメージ( 一斉配信 vs 希望配信 )
一斉配信:全員に月 4 回
40 万通

追加 37 万通 = 約 102.5 万円/月

希望配信:再入荷・お気に入り値下げ・カゴ落ちを、欲しい人にだけ
3〜5 万通

無料枠〜 6 万円/月

現実的な組み合わせ:全体配信を月 1〜2 回に減らし、残りを希望配信に
15〜25 万通

約 36〜65 万円/月

※ 改定後の単価( 20 万通まで 3.0 円・超過 2.5 円、無料 3 万通 )で計算した目安。希望配信の通数は登録者数と在庫の動きで変わる。弊社クライアントの実績では、希望配信の 1 通あたり購入率は一斉配信の 2〜5 倍。

分母を広げる――ID 連携を前提にすると、分母が減りすぎる

希望配信は「 登録した人 」にしか届きません。だから、精度を上げるのと同時に登録者=分母をどれだけ広げられるかが成果を決めます。ここで多くの企業がつまずくのが、「 欲しい情報 」を登録してもらうために会員登録や LINE の ID 連携を前提にしてしまうことです。

LINE 友だちになるのは EC 訪問者の 0.5% 以下、そこから会員登録で半数以上、ID 連携でさらに 8 割以上が離脱します。個別配信の対象になるのは訪問者の 0.05% 程度( 2,000 人に 1 人 )。どれだけ精度の高い配信を組んでも、この分母では売上のインパクトは出ません( 詳しくは LINE ID 連携とは?連携率の壁の越え方 )。

分母を広げるには、会員登録も ID 連携も求めずに、「 再入荷を知りたい 」「 この商品をお気に入りに入れた 」という意思表示だけで登録が完了する導線が必要です。ボタンを押して LINE の認証を許可するだけの 2 タップなら、非会員を含むサイト訪問者全体が希望配信の分母になります。

ワズアップ!の現場 Tips|希望配信で通数を増やさず分母を広げる

再入荷・お気に入り・カゴ落ちのお知らせは、友だちが増えても通数は増えない設計にする。届くのは「 その商品を登録した人 」だけなので、友だち数に比例して費用が膨らむことがありません。友だち獲得や登録促進の施策を強めても、安心して続けられます。

登録の入口は「 ボタンを押すだけ 」にする。会員登録やログインを挟むと、その場で大半が離脱します。再入荷ボタンから友だち追加と登録が同時に完了する導線にしたアパレル企業様では、1 日 20〜40 人のペースで希望配信の分母が増え続けています。

ブランドやカテゴリごとに配信を分けない。お客様が登録した複数ブランドの新着は 1 通にまとめて送るのが基本。分けると通数が跳ね上がります。

「 まだ登録していない人 」向けの配信を用意する。コスメ企業様は未登録のお客様に絞った配信で登録を促し、配信者数の 10% が新たに希望配信の登録者になりました。分母を育てる配信を最初から設計に入れます。

効果は通数ではなく ROAS で見る。配信 1 通 3 円に対して LINE 経由の売上がいくらか。希望配信は 1 通あたりの購入率が高いので、通数を減らしても ROAS は上がります( 弊社クライアントのカゴ落ち配信で ROAS 約 1,600〜3,000% )。

04

「 希望配信 」に変える 3 つの方法――ID 連携型は分母が少なすぎる

お客様の「 何が欲しいか 」を知って配信に変える方法は 3 つあります。料金改定後に求められるのは、精度( 欲しい人にだけ送れるか )と分母( どれだけの人に届くか )の両立です。

  LINE 標準機能 ID 連携型ツール ワズアップ!( 非会員 CRM )
絞り込みの軸 性別・年齢などのみなし属性、クリック履歴 購買履歴 再入荷待ち・お気に入り・カート・ブランドフォロー
お客様の手間 なし 会員登録 + ID 連携 ボタンを押すだけ( 2 タップ )
対象になる母数 友だち全員( 出し分けは粗い ) ID 連携した会員だけ 非会員を含むサイト訪問者
通数の削減効果 小 大( ただし母数が小さい ) 大( 母数を広げながら減らせる )

LINE の標準機能は分母こそ友だち全員ですが、絞り込めるのは性別・年齢などの「 みなし属性 」やクリック履歴まで。「 何が欲しいか 」では分けられないので、精度が上がらず通数も減りません。

ID 連携型ツールは購買履歴で細かく絞れる反面、届く相手が会員登録と ID 連携をやり切った人だけに限られ、分母が少なすぎます。訪問者の 0.05% 程度を相手に精度を競っても、削減できる通数も生み出せる売上も小さい。料金改定を機に ID 連携型へ移る判断は、分母の視点が抜けています。

ワズアップ!( 非会員 CRM )は、会員登録も ID 連携も求めず、ボタンを押すだけで「 欲しい情報 」の登録が完了します。精度は希望配信そのもの、分母は非会員を含むサイト訪問者全体。「 通数を減らしたい 」と「 届く人を減らしたくない 」を同時に叶えられる方法は、現時点ではこれだけです。

まとめ

施行後のいま、やること

管理画面で直近 3 か月の月間メッセージ数( 配信総数 )を確認する。月 8 万通以下なら影響なし、超えていれば上の表で差額を把握する。

友だち全員への一斉配信をやめ、再入荷・お気に入り値下げ・カゴ落ちなど「 欲しい人にだけ届く希望配信 」に切り替えて精度を上げる。全体配信は月 1〜2 回まで。

希望配信の分母を広げる。会員登録や ID 連携を前提にすると分母が訪問者の 0.05% 程度まで減るので、ボタンを押すだけで登録が完了する導線を用意し、非会員を含む訪問者全体を対象にする。

評価指標を「 配信数 」から「 1 通あたりの購入率と ROAS 」に変える。

関連:メッセージ配信コストを抑えた導入事例/セグメント配信の導入事例/再入荷通知の導入事例/カゴ落ちリマインドの導入事例

この事例についてよくある質問

LINE 公式アカウントの料金改定はいつから、何が変わりますか?

2026 年 10 月 1 日から、スタンダードプランの追加メッセージ単価が「 月 20 万通まで 1 通 3.0 円、20 万通を超えた分は 2.5 円 」の 2 段階になります。月額料金と無料メッセージ通数( スタンダード 30,000 通 )は変わりません。

自社は値上げになりますか?

追加メッセージ( 無料 3 万通を超えた分 )が月 5 万通以下、つまり配信総数で月 8 万通以下なら変わりません。それを超えると、これまで 2.8 円・2.6 円だった帯が 3.0 円になるため値上げです。目安は配信総数 10 万通で +4,000 円、20 万通で +3.8 万円、30 万通で +5.7 万円、50 万通で +7.7 万円( 月・税別 )です。

通数を減らしても売上を落とさない方法はありますか?

あります。友だち全員への一斉配信をやめ、再入荷・お気に入り値下げ・カゴ落ちなど「 欲しい人にだけ届く希望配信 」に切り替える方法です。1 通あたりの購入率が一斉配信の数倍になるため、通数を減らしても売上と ROAS は上がります。ただし ID 連携を前提にすると届く分母が訪問者の 0.05% 程度まで減るので、会員登録や ID 連携を求めない登録導線で分母を広げることが前提です。